年金受給者がお金を借りる2つの方法

年金受給者がお金を借りる2つの方法

昨今、日本人の男女ともに平均寿命は年々あがっています。つまり、今の時代、定年退職後も数十年にわたり生活していくことになります。年金暮らしになったとしても、医療費や住宅のバリアフリーへの改築など、お金を借りる必要があるときはたくさんでてきます。
預金がある方は問題ありませんが、年金だけで生活していくという方は、お金を借りることなく年金だけで生活していけるのか、また、必要なときにお金を借りることができるか、不安なのではないでしょうか。
ここからは、年金受給者の方向けにお金を借りる方法を2つご紹介します。
収入が年金だけで本当にお金を借りる方法があるのか、詳しく見ていきましょう。

年金を担保にお金を借り入れできる制度とは?

まず前提として、一般的には年金を担保にお金を借りることはできません。
しかし、独立行政法人福祉医療機構(WAM)と、日本政策金融公庫(JFC)は法律で年金を担保に貸付を行うことが認められています。それが、「年金担保融資制度」です。
日本政策金融公庫(JFC)の融資制度は公務員向けの制度なので、今回は独立行政法人福祉医療機構が行う融資制度について詳しく見ていきましょう。

年金担保融資制度とは

独立行政法人福祉医療機構が行う年金担保融資制度は、年金しか収入のない高齢者の方でも利用できる公的融資の制度で、その名の通り年金を担保にすることで場合によっては、連帯保証人なしでお金を借りることができます。独立行政法人福祉医療機構が行うこの制度は、年金担保貸付事業と労災年金担保貸付事業の2つを総称して年金担保融資制度と呼びます。

年金担保融資制度の利用条件

年金担保融資制度の申し込み条件は下記になります。

  1. ①厚生年金保険年金証書、国民年金・厚生年金保険年金証書、船員保険年金証書、労働者災害補償保険年金証書のいずれかをお持ちの方
  2. ②老齢年金、障害年金、遺族年金の受給を受けている方
  3. ③生活保護を受給していない方

つまり、何かしらの年金を受給していて、その証書を保有していること、そして生活保護を受けていないことが条件となります。また、申し込みには連帯保証人が必須になります。
ただ、信用保証機関である「公益財団法人年金融資福祉サービス協会」に保証料を支払い、信用保証というものを利用すれば、連帯保証人は必要ありません。
基本的には無保証での貸付は不可能なため、独り身で保証人を頼める人がいない場合は、別途保証料を払って保証会社に保証してもらう必要があります。
この申し込み手続きは、普段あなたが年金を受け取っている、銀行や信用金庫などで申し込むことができます。「独立行政法人福祉医療機構代理店」と表示してある店舗なら申し込みすることができるので、あらかじめチェックしておきましょう。銀行に行ったけど、よくわからないという方は、遠慮せずに銀行の窓口の方に聞いてみましょう。

年金担保融資制度の融資金額

融資金額にはそれぞれ限度額が設定されていて、次の3つの条件を全て満たす範囲内で借り入れすることができます。

  1. ①10万円~200万円の範囲内(生活必需品購入の場合は10万円~80万円)
  2. ②年間の年金総額の0.8倍以内
  3. ③1回の返済額の15倍以内

この通り、最高200万円までの貸付を受けることができますが、年金額と返済額が少ない場合は、高額の貸付は受けられないので注意が必要です。
年金しか収入の無い方が返済をしていくため、一般的な金融機関とは異なり、無理のない返済を基本とした貸付額と金利が設定されているのです。これよりも高額なお金を借入れたい方は、他の金融機関を利用してお金を借りたほうがよいでしょう。

年金担保融資制度の金利

年金担保融資制度の金利は年率2.8%です。 銀行や消費者金融のキャッシングの金利に比べると、かなり低い金利に設定されています。 返済は偶数月に支給される年金から、1万円単位で自動的に天引きされて返済されます。わざわざ銀行などのATMまで現金を振込みに行かなくていいので、返済が手軽です。
年金担保融資制度は一般的なカードローンの金利に比べて低金利なので、借り換えやおまとめにも向いています。下記で説明する資金使途でも「債務等の一括整理」が認められていますので、返済時の利息負担や、多重債務で困っているなら1つの方法として検討してみましょう。

借入金の利用目的の制限

お金を借りることができたとして、その使用用途に制限はあるのでしょうか?一般的に言われている借入金の利用目的としては下記になります。

  • 生活必需品の購入(家電・家具の購入等)
  • 保険・医療費(入院費、通院費、手術費等)
  • 介護・福祉費(介護施設利用費、介護用器具の購入費等)
  • 住宅の改修費(リフォーム、土地購入、引っ越し費用等)
  • 教育費(入学金、受験料、資格取得費用等)
  • 冠婚葬祭(冠婚葬祭費用、墓石購入費等)
  • 事業維持(運転資金、事業用設備の購入等)
  • 債務などの一括整理(滞納中の家賃・光熱費の支払い、賃金業者からの借金の乗り換え等)

注意して頂きたいのは、旅行資金等を目的にして貸付を受けることはできないということです。申し込みの際には資金が必要である事を証明するための書類(見積書等)を求められますので、事前に準備しておくと、スムーズに借り入れすることができます。

年金担保融資制度の審査

年金担保融資制度にも、もちろん審査があります。審査のポイントは、下記の通りです。この条件を全て満たす方で無ければ年金担保ローンを利用することはできません。必ず事前にチェックしておきましょう。

審査のポイント

  • 年金担保貸付の貸付対象者条件をクリアしているかどうか
  • 借入希望額が受給している年金の0.8倍の範囲内に収まっているかどうか
  • 借入合計額が、1回あたりの返済額の15倍以内かどうか
  • 貸付の必要性があるかどうか(請求書などの資料を確認)
  • 返済を行う余力がある状態がどうか
  • 連帯保証人に問題がないか

低金利でお金を借りることができる年金担保融資制度ですが、審査に時間がかかるという注意点があります。
公式のウェブサイトでも、申し込みから融資まで約4週間ほどかかることが明記されています。そのため、今日お金が必要だからと、どれだけスムーズに手続きをこなしても、即日で融資を受けることはできませんので気を付けましょう。
またもう一つ、追加融資ができないという注意点もあります。繰上げ返済をしても、正規の返済完了期日がこない限り再度利用することができません。
一般金融機関のカードローンのように自由にいつでもキャッシングできるわけではないので気を付けましょう。

融資制度の申し込み方法

年金担保融資制度 申し込みの流れ

  1. ①まずは、福祉医療機構年金貸付課、もしくは指定金融機関に相談しましょう。窓口は都市銀行や地方銀行、信用金庫や信用組合が業務を受託しているので、自宅の近くの銀行や信用金庫などになります。
  2. ②実際に申し込みをする申し込みが完了してから審査結果がわかるまで4、5週間かかります。 年金を担保にお金を借りる場合は、即日審査、即日融資はできませんので急いでいる場合はご注意ください。
  3. ③審査結果の通知審査が終わると、その結果の通知が送られてきます。
  4. ④融資実行ここでやっと、お金を借りることが可能になります。

年金を担保にお金を借りる場合の必要書類

  • 借入申込書(取扱金融機関の店舗に用意)
  • 年金証書(年金を担保にお金を借りるため預けることになります)
  • 年金支給額を証明できる書類(年金振込通知書等)
  • 実印、印鑑登録証明書(発行後3カ月以内のもの)
  • 写真付きの本人確認書類(有効期限内のもの)
  • 資金使途の確認資料(見積書、請求書や領収書、パンフレットなど)
  • 債務の返済に使う場合は、返済計画書など

スムーズに貸付を受けるために事前に用意しておくことをおすすめします。

ここまで年金担保融資制度について詳しくお話してきましたが、実はこの制度、2022年3月末で申込受付を終了します。 年金担保融資制度は2010年12月の閣議決定において廃止することが決定され、2011年12月及び2014年12月に2回にわたる制度の見直しを行い、事業規模の縮減を図ってきましたが、このたび厚生労働省から「2022年3月末の予定で申込受付を終了する」旨の方針が示されました。
そのため、この制度を利用してお金を借りたいと思った方は、2022年3月までに申し込むようにしましょう。

民間の金融業者から借りる方法

年金だけが収入の方が、一般の金融機関からお金を借りることはかなり難しいです。
なぜなら、銀行や大手消費者金融が提供するカードローンのほとんどは、年金受給者を融資対象から外しているからです。

しかし、年金以外で安定した一定の収入があるならば、銀行や消費者金融のローンでも審査に通る可能性があります。ただし、年齢制限を設けているところが多く、一般的に銀行の場合は65歳未満、消費者金融の場合は69歳未満に設定されています。

それでは、各社のカード―ローンの年齢制限を見ていきましょう。

主要銀行系カードローンの年齢制限

銀行名 対象年齢
みずほ銀行 20歳以上66歳未満
三菱UFJ銀行 20歳以上65歳未満
オリックス銀行 20歳以上69歳未満
りそな銀行 20歳以上66歳未満
三井住友銀行 20歳以上69歳以下
楽天銀行 20歳以上62歳以下
ジャパンネット銀行 20歳以上70歳未満
イオン銀行 20歳以上65歳未満
新生銀行 20歳以上70歳以下

対象の年齢が20歳からというのは同じですが、高齢者が該当する年齢制限の上限はそれぞれの銀行で違いがあります。銀行カードローンは一般的に審査が厳しいといわれているため、年齢条件も同様に厳しいようです。

大手消費者金融キャッシングの年齢制限

消費者金融名 対象年齢
プロミス 20歳以上69歳以下
アコム 20歳以上69歳以下
アイフル 20歳以上69歳以下
SMBCモビット 20歳以上69歳以下

消費者金融の年齢制限は銀行よりも高く設定されている傾向があります。銀行に比べると、融資する額が小さいということが理由の一つのようです。

カードローンを利用する利点は3つあります。

  1. 1.無担保・無保証人で借入れできる
  2. 2.利用目的が自由
  3. 3.借入れ・返済が繰り越し可能

不動産や保証人と必要とせずキャッシングができますし、何より借入金の使用用途が限定されません。利率は公的な制度よりも高めですが、30日間無利息などのサービスも手厚く、自由度が高い借入方法です。
当サイトおすすめの大手消費者金融をこちらです。

プロミス

  • 69歳まで申し込み可能
  • 少ない入力項目で簡単借り入れ、即日融資も可能
  • 初めてのご利用なら30日間利息0円サービス
  • 土日祝日でも22時まで審査可能!
  • 10万円以内の借入なら月々4,000円からのゆとり返済が可能

アイフル

  • 69歳まで申し込み可能
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  • 初めてのご利用なら30日間利息0円サービス
  • 無人契約電話BOX「てまいらず」なら電話するだけでその場でカード発行

SMBCモビット

  • 69歳まで申し込み可能
  • Web申し込みなら来店不要&即日融資可能
  • Web完結なら電話連絡がないので職場にバレない
  • 郵送物が発生しないので誰にもバレずに融資が受けられます!

アコム

  • 69歳まで申し込み可能
  • Web申し込みなら来店不要&即日融資可能
  • 初めてのご利用なら30日間利息0円サービス
  • アコムATMなら手数料無料で24時間利用可能
  • おまとめ・借り換えローンあり

年金受給者の方は、年金だけの収入ではなく、自営業もしくはアルバイトなどで毎月安定した収入があると審査に通りやすくなることを覚えておきましょう。

借入する際に気を付けるべきこと

”年金を担保に融資可能”の謳い文句は違法業者

ここまで年金を担保にした融資制度について見てきましたが、独立行政法人福祉医療機構(WAM)と、日本政策金融公庫(JFC)以外の機関が年金担保融資を行うことは認められていません。
しかし、”年金を担保に融資可能”や”審査が緩い”という謳い文句で客を呼び込み、違法金利で貸付を行っている業者が多くあります。もし、年金を担保に融資可能と宣伝している会社があったらそこは違法な貸金業者(闇金)だと認識しましょう。

質屋利用は計画的に

また、年齢などを理由に普通の貸金業者からお金を借りることの出来ない年金受給者が、やむをえず質屋でお金を借りるという話もよく耳にします。
質屋では質(モノ)を担保にお金を借りることができます。借りた金額と利息を返済できなかった場合、代わりに質が返済に充てられるので、借金は利息も含め0円になり返済の必要はなくなるのです。
しかし、質屋でお金を借りた場合の金利は、銀行や大手消費者金融よりも高く設定されていて、法的には年109.5%の金利を設定することも認められています。
もちろん、多くの質屋では、自主的に数十%に制限して貸付をしているところがほとんどで、年109.5%で貸付している質屋はあまりありません。
しかし、”返済できなかったら質(担保)がなくなるだけ”といっても、高金利であることは間違いありません。ですので、質屋でお金を借りる際には十分に気を付けて利用しましょう。

クレジットカード現金化は危険!

最近は、高齢者のクレジットカード現金化も問題になっています。
クレジットカード現金化とは、商品やサービスを後払いで購入するために設定されているショッピング枠を、現金を入手することを目的として利用することです。
よくある手口としては、利用者に商品(電化製品やパソコン等)をクレジットカードで購入させ、その商品を(手数料を差し引いた金額)で現金化業者が買い取るというものです。この手数料の分が業者の利益になります。
法律的には限りなく黒に近いグレーのようですが、各クレジットカード会社は規約で現金化目的の利用を禁止しています。また、クレジットカード現金化業者には、闇金もたくさん紛れているため、この方法は絶対に利用しないようにしましょう。

まとめ

年金担保融資制度という公的制度を使ってお金を借りる

低金利でお金を借りることができるが、審査に時間がかかる
追加融資ができない

民間の銀行や大手消費者金融からお金を借りる

年齢制限があるが、年金以外に安定した収入があれば審査に通りやすくなる