年金受給者・高齢者がお金を借りる方法~利用先の選び方・注意点

年金受給者・高齢者がお金を借りる方法~利用先の選び方・注意点

人生100年時代と耳にする昨今。
定年退職後の高齢者も活動的な方が多い時代になってきました。

しかし、少子高齢化により年金も潤沢とは言えません。
経済的に不安を感じえない人も多く、お金の余裕が無く働かざるを得ない人たちがいるのも事実です。

実際、2018年現在の年金支給額は、国民年金支給額の平均が55,464円厚生年金支給額の平均が147,927円となっています。(厚生労働省が平成29年12月に「平成28年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」で公開した最新の実績による)

ここでは、そのような年金受給者がお金を借りる場合の方法や注意点をご紹介します

お金を借りることは年金受給者でも可能!しかし年齢制限も…

お金を借りることは年金受給者でも可能!しかし年齢制限も…

お金を借りる時に、誰でも無条件で借りられる訳ではありません。
基本的に、最低限以下の条件を満たしていないとお金を借りるのは厳しいです。

  • 年齢
  • 職業
  • 年収
  • 勤続年数
  • 他金融機関からの借り入れの有無

実際は年金受給者でもお金を借りることはできますが、そのためには高いハードルもあります。

年金受給者に融資をする際、不安な点

年金受給者に対してお金を貸す際、以下のようなことがネックになってきます。

  • 年金受給者は無職ではないのか?
  • 月々の返済が滞ることが出てこないのか?
  • 返済で日常生活を圧迫することが無いのか?
  • 完済するまで寿命の心配がある

年金は安定した収入?みなされる場合とそうでない場合がある

お金を貸す側にとって大事なのは、お金を借りた後「完済できる」ということ。

年金受給者はどうしても「支給」されているイメージですが、年金は「収入」であることに変わりありません。
これが毎月の収入と考えられますので、年金受給者でも返済能力はあると考えることはできます。

しかし、年金だけが収入となる場合、この判断は金融機関によって全く異なります。

年金は本人が亡くなるまで毎月入ってくる収入であるため、安定収入であると見なし、融資に応じている場合もあります。

反対に、年金はあくまで生活費で返済をするための原資とは認めずに、年金しか収入のない人には融資に応じていないローンも存在します。

さらに、年齢制限の問題がある…

60歳を超える年齢になってくると、お金を借りるのもやはり制限が出てきます。
消費者金融と銀行とで年齢制限を見てみましょう。

【消費者金融】
消費者金融名 年齢制限
プロミス 満20歳以上69歳以下
アコム 満20歳以上69歳以下
アイフル 満20歳以上69歳以下
SMBCモビット 満20歳以上69歳以下
【銀行】
銀行名 年齢制限
三菱UFJ銀行 満20歳以上65歳未満
三井住友銀行 満20歳以上69歳未満
みずほ銀行 満20歳以上66歳未満
りそな銀行 満20歳以上60歳未満
楽天銀行 満20歳以上60歳未満
イオン銀行 満20歳以上65歳未満

消費者金融と比べると、銀行は年齢制限が厳しくなっています
また、それぞれで「以下」「未満」と記載が違っていましたので、そこも注意が必要です。

年金だけでは消費者金融でお金を借りるのは難しそう…その理由は?

年金だけでは消費者金融でお金を借りるのは難しそう…その理由は?

消費者金融の年齢制限は基本的に上限69歳
年齢的にはクリアしている人でも、年金受給者で収入が年金のみの場合は借入が難しくなる理由があります。

高齢の場合けがや病気の可能性が高くなる

高齢になるとけがをしたり病気になったりする可能性が高くなり、返済が難しくなる可能性もあるため、消費者金融では年金受給のみの方への貸し付けには消極的です。

年金受給者は在籍確認ができない

多くの消費者金融では、在籍確認を行うことができるかどうかが審査通過の条件となっています。

年金収入しかない人は勤務先がないため、在籍確認ができません
専業主婦や無職の人と同じで、いくら年金収入があっても在籍確認ができない場合は消費者金融からの借入は難しくなります。

総量規制で、希望額を借りることができない可能性が高い

年金受給者が仮にお金を借りることができるとしても、消費者金融は総量規制の対象なので1年間の収入総額の3分の1までしか借りられません

年金の受給額が少なければ必要な金額を借りることができません

年金+@の収入がないと返済の見込みがたてづらい

収入が年金のみの場合は審査の前にお断りが多いのが現状です。

他に収入があって、返済の見込みが無いと厳しいです。
ただし、不動産を有していて賃貸料が入るとか、個人事業主としての収入がある、アルバイト代が入るという場合には、プロミスなどの消費者金融のカードローンでお金を借りることができる可能性があります。

収入が年金のみなら、国の機関を利用することも◎

収入が年金のみなら、国の機関を利用することも◎

年金受給者の方が消費者金融や銀行系カードローンしかお金を借りる手段が無いかと言うとそういう訳でもありません。

年金のみの収入の年金受給者の場合も、国の機関からお金を借りたり支援してもらうこともできます。
国の機関なので、安心して年金受給者の方でもお金を借りることができます。

①年金担保融資制度

年金受給者の年金を担保にしてお金を借りることができる制度です。
金利が低いので年金受給者もお金を借りやすいです。
ちなみに、年金受給者が年金担保でお金を借りることができるのはこの機関だけです。

貸付条件

  • 厚生年金保険証書、国民年金・国民年金証書、船員保険年金証書、労働者災害補償保険年金証書のいずれかの所持
  • 福祉医療機構の条件に当てはまる方

融資限度額

10~200万円の範囲内(ただしお金の用途が「生活用品購入」の場合10~80万円)

金利

  • 年金担保融資は2.1%
  • 労災年金担保融資は1.4%(共に2017年9月1日現在)

申込み先

WAM独立行政法人福祉医療機構

②恩給・共済年金融資

共済年金や厚生年金を受けている人、公務員や教職員のOBが対象の制度です。
貸し付け条件によって金利などが変動します。

貸付条件A

災害補償年金や恩給を受けている方。

融資限度額

250万円(担保の年金の年額の3年分以内)

金利

0.36%

貸付条件B

共済年金や厚生年金を受けていて以下に該当しない方

  • 生活保護受給中
  • 恩給や共済年金担保融資をご利用中に生活保護を受給し、生活保護廃止後5年経過していない方

融資限度額

250万円(担保の年金の年額の1.8倍以内)

金利

1.76%

申込み先

JFC日本政策金融公庫

③生活福祉資金制度

市役所で受けられる支援制度
年金受給者の生活に必要なお金を借りるという設定でご説明します。

貸付条件

低所得者世帯、障害者世帯、65歳以上の世帯

融資限度額

60万円以内

金利

1.5%(連帯保証人有なら金利0)

申込み先

各都道府県の社会福祉協議会
生活福祉資金制度について詳しく見る

それでも貸付が難しいなら、中小消費者金融も見てみましょう

それでも貸付が難しいなら、中小消費者金融も見てみましょう

年金受給者ということで大手消費者金融や銀行、条件に合わずに国の機関でもお金を借りることができなかった場合、中小消費者金融を当たってみるとよいでしょう。

年金受給者でもお金を借りることができる可能性が大手より高いです。

中小消費者金融は審査に通る可能性が高い

なぜかと言うと、中小消費者金融では「独自の審査」をしているからなんです。

大手消費者金融は年金受給者でも若い人でも、お金を借りる人を機械によって自動採点するシステムです。
対して中小消費者金融はスタッフと対面して審査をするのですべてを考慮して判断します。

そのため、年金受給者でもきちんとした事情があればお金を借りることができる可能性が高まります。

主な中小消費者金融と金利・限度額の比較

審査が甘い=ヤミ金をイメージしてしまう方も多いと思いますが、ここではきちんと日本貸金業協会の加盟がある消費者金融のみをご紹介しますのでご安心ください。

下記以外で探す場合も、日本貸金業協会加盟しているかどうかは必ず確認するようにしましょう。

金融名 実質年利(%) 限度額(万円)
ニチデン 7.3~17.52 ~50
セントラル 4.8~18.0 1~300
アロー 15.00~19.94 5~200
フクホー 7.3~20.0 ~200
スカイオフィス 15.0~20.0 1~50

年金受給者を狙ったヤミ金に注意が必要!

年金受給者を狙ったヤミ金に注意が必要!

中小消費者金融や国の年金担保の貸付を装ったヤミ金には十分注意が必要です。

以下に当てはまる場合はヤミ金の可能性が高いので、必ずお金を借りる前に確認をしましょう。

  • 年間20%を超える利息
  • 連絡先が携帯番号など、固定電話でない
  • 都道府県や資金業協会、財務局に資金業としての登録をご自身で確認する
  • 年金受給者でも特に審査もなく簡単にお金を借りることができる
  • 先に紹介した国の機関以外なのに、年金を担保にお金を借りることができる

まとめ

まとめ

年金+@の収入があれば消費者金融でお金を借りることができる

不動産を有していて賃貸料が入るとか、個人事業主としての収入がある、アルバイト代が入るという場合には、消費者金融のカードローンでもお金を借りることができる。

年金収入のみなら、国の機関を利用する

年金を担保にしてお金を借りることができる制度で「年金担保融資制度」「恩給・共済年金融資」。
市役所で受けられる支援制度として「生活福祉資金制度」がある。
いずれも低金利で安心。

中小消費者金融では「独自の審査」で審査通過の可能性も

金利は高くなるが、スタッフと対面して審査をするので、年金受給者でもお金を借りられる可能性が高くなる。

ヤミ金に注意

国の機関以外で年金を担保にお金を借りることはできない。もしできたら、それはヤミ金の可能性が高い。