未成年17歳でも即日お金を借りることができるカードローンは?
年齢が16歳や17歳の未成年であっても、アルバイト代では足りずお金が必要になる場合があると思います。
でも両親や兄弟、友達にも借りることができない!
そんなとき、金融機関などでお金を借りる方法はあるのでしょうか?
結論から言うと、未成年の場合、親の同意なしでは金融機関でお金を借りることはできません。
ここでは、なぜ16歳や17歳の未成年の場合、お金を借りることができないのかを説明していくのと同時に、金融機関以外で未成年が利用できるお金を借りる方法を紹介します。
16歳、17歳の未成年が金融機関でお金を借りることができない理由
そもそも、なぜ16歳、17歳などの未成年は金融機関でお金を借りることができないのでしょうか?
消費者金融、銀行系カードローンの場合
プロミスやアコムなどの消費者金融や銀行系カードローンでは、お金を借りることができるのは20歳以上からです。
16歳、17歳などの未成年はお金を借りることができません。
それには理由があります。
日本では民法第4条で成年は20歳以上と決められていて、20歳未満の人は未成年者という扱いになります。
20歳未満の未成年者が、親など法定代理人の同意無しで結んだカードローン契約は、「お金を借りた後であったとしても契約を反故にすることができる」と、民法第5条によって決められています。
ということは、親によって「後からでも契約を取り消すことが可能」ということなのです。
よって、20歳未満の未成年者にお金を貸すことは消費者金融や銀行にとって非常にリスクが高いこと。
金融機関がカードローン利用者に年齢制限を設けているのは、以上のような借金返済時のトラブルを未然に防ぐためなのです。
学生ローンの場合
学生ローンとは、そもそも20歳以上の学生を対象としたローンのことですので、16歳、17歳などの未成年はお金を借りることができません。
一部例外で、18歳以上の学生であれば(高校生は不可)お金を借りることができる会社もあります。
しかし残念ながら16歳、17歳などの未成年はどの会社でもお金を借りることができません。
クレジットカードのキャッシング枠の場合
クレジットカードは、18歳以上で親の同意があれば未成年でも作ることができます。
買い物に利用できるショッピング枠とお金を借りることができるキャッシング枠の二つのサービスがあるので、クレジットカードの申し込み時にこのキャッシング枠を申請すれば、お金を借りることができます。
しかし17歳以下の方はクレジットカードを作ることができません。
よってここでも、16歳、17歳などの未成年はお金を借りることができません。
学業に関して必要な融資ならお金を借りることは可能!
17歳以下の方に限らず、お金を借りる理由が「大学に進学したい」「塾などに通いたい」など学業に関することであるなら、消費者金融や銀行からお金を借りるよりも、もっと低金利で有利な条件で借りることができる方法があります。
奨学金制度を使ってお金を借りる
17歳であれば自分の進学先など将来の事を考える時期ですよね。
もしお金を借りる目的が大学や専門学校への進学のためのお金であれば、利息が無い(あっても低利息)「奨学金制度」でお金を借りる方法もあります。
教育ローンでお金を借りる
その他にも、デザイン学校や予備校なども融資の対象に含まれる「教育ローン」という制度があります。
こちらは、進学する本人ではなく本人の両親や親族がお金を借りる申し込みをする制度です。
どちらの方法を利用するにせよ、16歳、17歳などの未成年では自分一人だけでお金を借りることはできません。
しっかりと両親や親戚、先生などに相談した上で検討するようにしましょう。
未成年の17歳でも即日融資OK!?例外の方法は「結婚」?
冒頭で、20歳未満の未成年である場合、消費者金融や銀行からお金を借りることはできないとご説明しましたが例外もあります。それは「結婚」です。
16歳、17歳であっても、結婚していれば民法上「みなし成人」とみなされます。
日本では男性は18歳以上、女性は16歳以上から結婚することができます。
したがって20歳にまだなっていない16歳、17歳でも、結婚していれば「成人」とみなされお金を借りることができます。
また、親の同意を得て「会社を経営」している場合も成人とみなされることがあります。
法律上は、その営業の範囲内では、成人と同一の能力を有するとされます。
なお、この場合、営業上の借金は、その未成年者に弁済などの義務があるということになります。
しかし、金融機関の中では下記の表にあるように具体的な年齢制限を提示している場合がほとんどなので、そのような具体的な年齢制限ではなく、あくまでも年齢を明記せず「未成年に対してはお金を貸していません」というスタンスで営業をしている金融機関に限られます。
ただ、大手消費者金融や銀行にはそのような所はなく、ヤミ金などの悪徳業者である可能性もあるので、十分に注意が必要です。
17歳でもお金を借りることができるのは一部消費者金融等だけ!
大手消費者金融や銀行は未成年NG
以下は大手消費者金融や銀行の年齢制限をまとめたものです。
やはり、残念ながらすべて「満20歳以上」となっています。
【消費者金融】
消費者金融名 | 年齢制限 |
---|---|
プロミス | 満20歳以上69歳以下 |
アコム | 満20歳以上69歳以下 |
アイフル | 満20歳以上69歳以下 |
SMBCモビット | 満20歳以上69歳以下 |
【銀行】
銀行名 | 年齢制限 |
---|---|
三菱UFJ銀行 | 満20歳以上65歳未満 |
三井住友銀行 | 満20歳以上69歳未満 |
みずほ銀行 | 満20歳以上66歳未満 |
りそな銀行 | 満20歳以上60歳未満 |
楽天銀行 | 満20歳以上60歳未満 |
イオン銀行 | 満20歳以上65歳未満 |
中小消費者金融や学生ローンの中に未成年OKがある
金融機関名 | 年齢制限 |
---|---|
スペース(消費者金融) | 18歳以上 |
アイシーローン(学生ローン) | 18歳以上 |
エポスカード(クレジットカード) | 満18歳以上 |
未成年でも使える!「デビットカード」なら契約OK!
16歳、17歳の未成年の場合、クレジットカードは作れませんが、各銀行で発行しているデビットカードなら作ることができます。
デビットカードとは?
クレジットカードが後払いなのに対して、デビットカードは利用時に直接自分の銀行口座から利用した分のお金が引き落とされるシステムです。
残高の金額以上は使えないため、思わずカードを使いすぎてしまうという心配がありません。
口座にお金の残高がきちんと残っていれば、インターネットの通販やスマートフォンアプリの支払いなどをキャッシュレスで便利に使うことができます。
「お金を借りる」とは違いますが、17歳以下の方でもデビットカードは親の同意なし、審査なしで作ることができます。
条件は15歳以上で(中学生は不可)、日本に居住していて、本人であることが証明できることになります。
ヤミ金業者にはくれぐれも注意しましょう!
紹介してきた通り、未成年者の場合お金を借りる方法はかなり限定され、さらに17歳以下となると皆無と言っていいのが現状です。
そんな状況に目を付けて、たとえ17歳であっても「お金を貸します」と甘い言葉をかけてくる金融会社が存在しますが、それはヤミ金である可能性が高いです。
16歳、17歳の未成年が消費者金融などからお金を借りることができないのをいいことに、法外な金利を設定してお金を貸してきたり、返済が滞ると厳しい取り立てをしてきたりする違法業者です。
万が一返済ができなくなった場合、あなただけではなく、親や兄弟親戚、友達にまで危害が加わる恐れがあります。
絶対にヤミ金からお金を借りることはしてはいけません。
こんな場合はヤミ金の可能性大!
以下に当てはまる場合はヤミ金の可能性が高いので、必ずお金を借りる前に確認をしましょう。
- 年間20%を超える利息
- 連絡先が携帯番号など、固定電話でない
- 都道府県や資金業協会、財務局に資金業としての登録がない
- 年金受給者でも特に審査もなく簡単にお金を借りることができる
- 先に紹介した国の機関以外なのに、年金を担保にお金を借りることができる
貸金業者は、財務局長、または都道府県知事の登録を受けていますので、登録の有無を確認してみてください。
金融庁:違法な金融業者にご注意!
https://www.fsa.go.jp/ordinary/chuui/
そもそも17歳は借金をする必要がない
2022年からは法改正により18歳以上の人が成人となりますが、現時点では17歳も18歳も同じ未成年者です。
しかし、17歳と18歳とではできることとできないことがはっきり分かれています。
17歳はまだ運転免許の取得が法律で許可されていない
運転免許は法律では18歳以上でないと取得することはできないと決められています。17歳の時点では、自動車学校には通えないのですから、取得費用を用意する必要もありません。
18歳になったら自分の希望に応じて運転免許の取得が出来るようになり、受講費用をローンで賄うこともできます。ただし、2022年の法改正が施行されるまでは18歳は未成年扱いですから、ローンを組むのに親権者の同意が必須です。
17歳の未成年者はパチンコ店には入れない
全国どのパチンコ店でも、「来店は18歳以上。ただし高校生は不可」となっています。つまり、年齢が18歳に達してはいても高校生でいる間は来店はできません。
パチンコも公営ギャンブルの一種ですから、17歳や18歳の高校生が来店するのは許されないことです。パチンコをするのには、それなりの資金が必要になるし、17歳はまだお金を稼ぐ手段をもっていません。
17歳の未成年者は賃貸アパートや賃貸マンションを契約できない
17歳のうちにひとり暮らしをしたいと思っていても、その年齢ではどこの不動産会社でも個人での契約は許可してもらえません。
17歳で賃貸契約をすることはできませんが、親権者の同意があればひとり暮らしをすることが可能です。その場合は、契約者や保証人として親の名義になるのが一般的です。
賃貸契約を結ぶ時には敷金や礼金を先に不動産会社に支払い、その後は月々の家賃を支払います。その他に月々の生活費も必要になってきます。どんなに頑張ってアルバイトで収入を得たとしても、それだけの費用を自分ですべて賄うのはまず無理でしょう。
学生の本分はやはり学業ですから、アルバイトだけに集中することはまず無理です。
そう考えると、17歳でアパートやマンションを借りてひとり暮らしするのは、まだまだ早いですね。
17歳の未成年者が競艇場・競馬場・競輪場に行くことはできない
いくら公営ギャンブルに興味があるからといっても、17歳の未成年者は競艇場や競馬場、競輪場などに行くことはできません。法律により、公営ギャンブルは20歳以上の成人でないとできないことになっています。
2022年には成人が現行の20歳から18歳となりますが、公営競技に関しては法改正後も現行通り20歳以上と決められています。
ちなみにスポーツくじのtotoは、19歳以上の人ならOKです。
17歳と言えば青春真っ盛りの時期であり、長い一生のうちでいちばん楽しい時期です。人からお金を借りたり、ギャンブルなどに興味を持つよりも、学業に勤しみ、スポーツ活動をして学生らしい日々を過ごしたいものです。
未成年がそれでもお金が必要なら
今まで説明してきたように、16歳や17歳の人が急にお金が必要になった場合、未成年者ですからどの金融機関に申込みをしてもお金を貸してくれるところはありません。
万が一、「未成年者にも喜んでお金を貸します」という金融機関があるとしたら、先ほどもお伝えした通り、それは間違いなくヤミ金などの違法な業者です。
それでも未成年者がどうしてもお金が必要としているのなら、以下の方法も考えてみてはどうでしょうか。
自分でアルバイトをする
高校生であればアルバイトをすることは学校で許可されています。アルバイトとして雇用される場合、働く期間が長期に渡ることもあれば、短期間、または単発の仕事もあります。
仕事探しはわざわざハローワーク(職業安定所)に出向いて行く必要はなく、パソコンやスマホのインターネットでアルバイト求人サイトでお仕事検索も手軽にできます。
16歳・17歳の未成年者は、まだ学生の身ですから、大人のようにガッツリお金を稼ぐことはできませんが、単発・短期間のアルバイトなら少額の収入を得ることは十分にできます。
ネットオークションやフリマアプリなどに出品する方法
学校の規則が厳しくてアルバイトでお金を稼ぐことが無理なら、自分が大切にしてきたものや不要品をネットで売る方法もあります。
もっとも有名なところではメルカリやヤフーオークションなどがあります。
ネットオークションやフリマアプリに出品するのに抵抗がある人は、最寄りの買取専門店やリサイクルショップに品物を持ち込み、買取してもらう方法もあります。
自分の家族や友人・知人に相談する
もっとも確実に今すぐにでもお金を手に入れられる手段としては、自分の身近にいる人に事情を説明してお金を借りるのが最善策です。
その代わり、借りたお金は何月何日までにきちんと返済することを約束して、できるだけ早めに返済することです。人から借りる金額が少なければ、後になって返済に困ることもなくて済みます。
まとめ
17歳など未成年の場合、単独でお金を借りることは難しい
消費者金融、銀行系カードローン、学生ローン、クレジットカードのキャッシング枠は難しい。
学業に関する奨学金なら可能
大学や専門学校への進学のためであれば、奨学金制度の利用がおすすめ。
教育ローンは保護者が借りる仕組み。
「結婚」により未成年も「みなし成人」に
しかし、ほとんどの大手消費者金融や銀行の年齢制限は「満20歳以上」となっており、借りることはできない。
クレジットカードはNG、でもデビットカードはOK
デビットカードは利用時に直接自分の銀行口座から利用した分のお金が引き落とされるシステム。
17歳以下の方でも、デビットカードは親の同意なし、審査なしで作ることができる。
監修者(ファイナンシャルプランナー)からのアドバイス

目次
- 1. 16歳、17歳の未成年が金融機関でお金を借りることができない理由
- 1-1. 消費者金融、銀行系カードローンの場合
- 1-2. 学生ローンの場合
- 1-3. クレジットカードのキャッシング枠の場合
- 2. 学業に関して必要な融資ならお金を借りることは可能!
- 2-1. 奨学金制度を使ってお金を借りる
- 2-2. 教育ローンでお金を借りる
- 3. 未成年の17歳でも即日融資OK!?例外の方法は「結婚」?
- 4. 17歳でもお金を借りることができるのは一部消費者金融等だけ!
- 4-1. 大手消費者金融や銀行は未成年NG
- 4-2. 中小消費者金融や学生ローンの中に未成年OKがある
- 5. 未成年でも使える!「デビットカード」なら契約OK!
- 5-1. デビットカードとは?
- 6. ヤミ金業者にはくれぐれも注意しましょう!
- 6-1. こんな場合はヤミ金の可能性大!
- 7. そもそも17歳は借金をする必要がない
- 7-1. 17歳はまだ運転免許の取得が法律で許可されていない
- 7-2. 17歳の未成年者はパチンコ店には入れない
- 7-3. 17歳の未成年者は賃貸アパートや賃貸マンションを契約できない
- 7-4. 17歳の未成年者が競艇場・競馬場・競輪場に行くことはできない
- 8. 未成年がそれでもお金が必要なら
- 8-1. 自分でアルバイトをする
- 8-2. ネットオークションやフリマアプリなどに出品する方法
- 8-3. 自分の家族や友人・知人に相談する
- 9. まとめ
- 9-1. 17歳など未成年の場合、単独でお金を借りることは難しい
- 9-2. 学業に関する奨学金なら可能
- 9-3. 「結婚」により未成年も「みなし成人」に
- 9-4. クレジットカードはNG、でもデビットカードはOK
- 10. 監修者(ファイナンシャルプランナー)からのアドバイス